【SEAL南堀江店】コラム・ECOとART
2017年7月
梅雨も明け、より一層暑さに厳しさを増す大阪。ここにも熱い男がいた。
こんにちは
SEAL南堀江店です。
リサイクル、省エネなどエコブームは数年来尽きることはなく日々発展を遂げる。
SEALも大型自動車の廃タイヤからリサイクル(廃棄物の商品化)をコンセプトに日本の職人の高い技術から数々のバッグや財布、シューズなどが生み出されてきた。
そんなSEALを盛り上げてきた中のひとり、南堀江店の名物スタッフN氏
彼の知識や経験は非常に高く、堀江店オープン来のリピーターも数多く厚く信頼されている。
そんな彼がエコ、リサイクルを通して人々に感動させるものを作れないだろうかと思案し新たに着工したものがまたひとつ出来上がった。
「チューブでアートを作る」
彼が思いついて即座に実行したのは”切絵”だった。
忙しい日々の合間を縫い、多くの集中力を注ぎ、完成させた。
さらに筆者が驚いたのは使用したものが
”たったひとつのハサミ”のみ
であること。
通常切り絵は紙で描かれる。下絵に合わせて専用のカッターで型を抜き作られるのだが、今回は密度の高いチューブだ。
届いたばかりのチューブに試しにカッターの刃を通してみる。
「切れない・・・」
高回転し摩擦で何百という高温状態の中でも大型自動車を支え続けるタイヤチューブをそう簡単に裁断することはできなかったのだ。
普通の人間ならここで諦めるだろう。だが幾度となく修羅場を抜けてきた彼は違った。
「俺、ハサミでやるわ!」
表面の強度は非常に高いチューブだが薄く加工された側面にはかろうじてハサミの刃は通る。
だがごく普通の一般的なハサミひとつで着工するのは並大抵の工程ではなかった。
湾曲した硬いチューブをまっすぐ裁断するだけでも難しい。さらにSEALのブランドにちなんで彼が製作に選んだのは”クルマ”だった。
ホイール、ワイパー、ライトなど多くの細かいデザインが存在する。
そんな難題をもろともせず彼は脳内でデザインを構築させ、ハサミを入れていく。
製作も半ば、
「痛っ!!!」
ハサミが地面に落ちる音がする。
そう、一点に力が集中する為、彼の右手は大きく腫れ、悲鳴を上げていた。
限界を超え、暑さと蚊に立ち向かう中の猛烈な集中力の気迫には筆者も鳥肌が立つほど圧倒された。
「できた!!!」
シルバーのフレーム、白いボードの上に乗せられた”それ”はまさにアートだった。
これがタイヤチューブだとは全く感じさせない。しかし近くで見ると長距離を走行してきたチューブだとはっきり分かる。
( 実際に使用したチューブとハサミ )
アートとは人々に感動やインスピレーション、感銘を与えるものだが、まさにこの作品はそうである。
エコとアートは人間が生み出す大きな可能性であり、これからも様々な場所、環境、そして”多くの感動”の中で生まれていくだろう。
筆者はN氏と出会い、ひとつまた人間にされた。
ここに感謝を示したく思う。そしてこれからもさらなる発展を強く願う。
筆者:SEAL南堀江店 Staff K
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